共用部
- 漏水事故が発生した場合の対処の方法について、教えてください。
漏水事故の主な原因は、入居者の不注意等により起こる場合と経年劣化で起こる場合があります。 居住者の不注意等で起こるケースとして、洗濯機の給水・排水ホースが外れたため、階下へ水が漏れたり、トイレに異物を流した場合やバルコニーの排水口の詰まり等が考えられます。 経年劣化による原因としては、給排水管の接続部分の緩みやパッキンの老朽化、屋上防水の劣化、外壁目地(シーリング材)の劣化、外壁のモルタル・タイル等のひび割れ等が考えられます。 共用部分については、管理組合として定期点検や計画的な修繕を行ない、専有部分に関しては、各居住者で注意する必要があり、共用部分は管理組合で、専有部分は入居者で損害保険を付保すると良いでしょう。
- 大規模修繕工事を外部の専門家に依頼するのに、どのように依頼すれば良いですか、教えてください。
工事の依頼は、施工者とは別の専門家に修繕設計・工事監督等を依頼する「設計監理方式」と、修繕設計・工事の施工・監理を同じ組織に依頼する「責任施工方式」があります。設計監理方式は施工者とは独立した第三者による工事内容のチェックが期待でき、責任施工方式は1つの組織に工事全体を依頼できるので管理組合の労力は少なくて済みます。それぞれ一長一短があり、実情に合わせて選択して下さい。
- 居住者の多様化に伴い、ゴミ出しルールの違反が増えています。張り紙等の対策はしていますが、効果がありません。 管理会社からも管理組合として対応を求められておりどのように対応したらよいでしょうか。
市区町村が作成したごみの分別のガイドブックとマンションのゴミ出しルールを明記したリーフレット等作成し全居住者に配布したらいかがでしょうか。また、多言語対応のガイドブックを用意し、外国人居住者にも理解してもらえるようにします。
居住者の意見を聞きゴミ捨て場の環境を改善することも大切です。分別用のゴミ箱や案内板を増設し、ゴミ捨て場を清潔に保つことで、居住者がルールを守りやすくなります。
管理会社と定期的にミーティングを行い、ゴミ出し問題の現状や対応策について情報を共有し、連携を強化します。
なかなか改善されない場合には、居住者のプライバシーに配慮しながら抑止力として防犯カメラを設置することを検討してもよいでしょう。- マンション大規模修繕工事を行いますが、10階建てのマンションに足場が組まれるため防犯に対して心配の声があがっています。防犯対策について教えてください。
マンションの大規模修繕工事で足場が組まれる際に施工業者が、何らかの防犯対策を提案すると思われます。
ここでは、具体的な防犯対策をいくつかご紹介します。
管理組合としては、入居者に対して防犯意識を高めるための啓発活動を行います。足場が設置される期間中は、特に窓やベランダの施錠や二重の施錠の徹底について入居者に呼びかけます。不審者を見かけたらすぐに通報するなどのアドバイスを提供します。掲示板やメール、チラシを活用して情報を共有します。
現場には、動体検知センサー付きの照明が有効です。防犯カメラを設置をした場合には防犯カメラが設置されているとの看板も設置すれば、抑止効果を高まります。
警備員の配置、足場の出入口に鍵付きゲートを設置する等検討します。
足場にアクセスする工事関係者の出入りを記録し、身元確認を行うことを工事施工の条件にし、専用のビブスの着用といった身分証明の提示を義務付けるなど、厳格な管理を行うことを契約に盛り込むと良いでしょう。
しかしながら、警備員の巡回や防犯カメラの設置には、それ相応のコストがかかるため、見積もり提案時にチェックが必要です。
どこまで防犯対策を取り入れるべきかは管理組合の修繕積立金を使う工事ですから、最終的に多くの人に納得してもらえる選択をしたいものです。- マンションの共用部分の置き配について、住民から正式にルール化してほしいとの要望があります。どのように考えたらいいですか。
本来、共用廊下は共用部分であり、マンション内の通路で、他の住民も利用しているため、組合員がそれぞれ勝手な使い方をすることはできません。
消防法に基づき、廊下、階段、避難口等に避難上の支障となるような状態での宅配物等の放置を禁止していることについては留意しなければなりません。
しかしながら、2024年6月7日に国土交通省が、新しいライフスタイルの変化に対応するために「置き配に関する使用細則を定める際のポイント」を公表しています。管理組合として置き配を認める場合の参考にしてください。- EV(電気自動車)用充電設備の設置を検討しています。設置のすすめ方についについて教えてください。
2024年6月7日に「マンション標準管理規約」が改正され、EV充電設備を設置する際には、マンション管理組合は、普通決議で決定することが可能となっています。
設備の設置場所や使用方法、費用負担について具体的なルールを策定します。充電設備の使用上のルールや使用料についても、併せて駐車場使用細則等に定めます。
決議が通った後、電気工事業者に依頼して設置工事を行い、マンションの他の設備や生活に影響が出ないよう配慮します。- 分譲マンションの網戸が古くなっており、交換をする場合の費用は誰が負担するのですか。
網戸は標準管理規約で共用部分とされており、その部屋の特定の区分所有者のみが使用するものなので、共用部分のうちの専用使用部分です。
専用使用部分の「通常の使用に伴うもの」は専用使用権を有する者の負担となりますので区分所有者の負担になります。
ただ、共用部分の為、自己判断で交換できません。管理規約を確認のうえ、管理組合の許可を得てください。
