埼玉県住宅供給公社

高齢者

夫婦とも高齢となり、二人暮らしをしています。 2人の生活のなかで、急病や将来的な孤立死への不安を感じることが増えてきました。 つきましては、地域で利用できる安否確認や見守りサービスについて、どのような選択肢(自治体の緊急通報装置、配食・訪問サービスなど)があるか教えてほしい。

行政の支援としては、お住まいの市町村によっては、緊急通報機器の貸し出しや定期的な見守りサービスなどを実施しているところがあります。具体的なサービスの内容や対象となる利用条件などは地域によって異なりますので、まずは一度、最寄りの市町村役場(高齢福祉課など)や地域包括支援センターへ問合せみてはいかがでしょうか。また、公的なサービス以外にも、NPO法人や民間企業による有料の安否確認・見守りサービス(センサー設置、緊急駆けつけ、定期電話など)も多く展開されています。こちらも提供内容やご利用料金が多岐にわたりますので、ご夫婦の生活スタイルや目的に適したサービスをお選びいただくのがよろしいかと存じます。

年齢を重ねるにつれ、この先も一人暮らしを続けていけるのか不安を感じるようになってきました。 そこで、心身ともに元気なうちに「サービス付き高齢者向け住宅」への入居を検討したいと考えていますが、どのように探せばいいか教えてほしい。

サ高住とは、主に60歳以上の単身者、または要介護認定を受けている60歳未満の方を対象とした、バリアフリー対応の賃貸住宅です。
また、以下のような方との同居も可能となっておりますので、ご夫婦でもご入居いただけます。
・配偶者様
・60歳以上の親族の方
・要介護または要支援の認定を受けている親族の方
・特別な理由により都道府県知事が認めた方
【生活の特徴】
一般の住宅と同じように自由な暮らしを維持しながら、「安否確認サービス」や「生活相談サービス」を受けられるのが特徴です。近年は物件数も増えており、施設ごとに費用やサービスの特徴、入居条件は多種多様です。
【一般型と介護型の違い】
サ高住は大きく分けて「一般型」と「介護型」の2つのタイプがあります。
●一般型
・主に自立した生活が送れるお元気な方を対象としています。
(※要介護度が重くなった場合、退去が求められる可能性があります)
・介護が必要になった場合は、個別に外部の介護サービスと契約して利用します。
●介護型
・要介護度が高めの方でもご入居いただけます。
・施設自体が提供する介護サービスをご利用いただけます。

制度としては、2011(平成23)年に「高齢者住まい法」の改正により創設された信頼性の高い住宅制度です。
登録されている住宅の詳細は、以下の公的検索サイトよりご確認いただけますので、ぜひご活用ください。
🔗 サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム:
https://www.satsuki-jutaku.jp/search/list.php?pref_code=11

現在、夫婦ともに70代となり、生活収入は私の年金のみです。子供たちは独立してそれぞれマイホームを構えて暮らしているため、将来的に私たちの自宅を相続させる必要はありません。 これからの生活資金や住まいについて友人に相談したところ、「リースバック」や「リバースモーゲージ」という選択肢があるとお聞きしました。 これらは具体的にどのような仕組みの制度なのでしょうか。また、私たちの状況において、それぞれのメリットやデメリットにはどのような点がありますか。

ご友人からアドバイスがあったとおり、将来的に住まいを残す必要がない場合、「リースバック」や「リバースモーゲージ」を活用して資産を生活資金に変える方法は、選択肢の一つとなります。それぞれの具体的な仕組みやメリット・デメリットを整理いたしましたので、ご比較・ご検討の参考になさってください。
1.『リースバックの仕組み』
リースバックとは、ご自宅(不動産)を不動産業者などに一度売却して一括で資金を受け取り、同時にその業者と賃貸借契約を結ぶことで、そのまま同じ家に住み続ける仕組みです。
暮らしの変化: 引っ越しの必要がないため、近所の方に売却したことを知られる心配がほとんどありません。
毎月の支払い: 売却後は、賃貸物件として毎月「家賃」を支払うことになります。
【メリット】
・まとまった資金の獲得:自宅の売却代金を一括で受け取ることができます。
・環境を変えずに生活:住み慣れた自宅にそのまま住み続けられます。
・維持費の削減: 所有権が移るため、固定資産税の支払いや建物の修繕費用の負担がなくなります。
・買い戻しの可能性: 将来的に資金が準備できれば、再度買い戻すことができる契約もあります。
【デメリット】
売却価格が低め: 通常の不動産売却相場よりも、売却金額が低くなる傾向があります。
家賃の負担: 周辺の賃貸相場に比べて家賃が割高になる場合があります。また、家賃を滞納すると退去を求められるリスクがあります。
更新不可のリスク: 契約が「定期借家契約」の場合、期間満了後に再契約(更新)ができない可能性があります。
運営会社の変更リスク: 買い取った業者の倒産や物件の転売により、途中で貸主(オーナー)が変わる場合があります。
買い戻し費用が高額: 買い戻す際の価格は、周辺相場より高めに設定されるケースが多いです。

2.『リバースモーゲージの仕組み』
リバースモーゲージとは、自宅を担保にして生活資金やリフォーム資金などを借り入れ、ご契約者様が亡くなられた後に自宅を売却して一括返済するシニア向けの制度です。大きく分けて「民間金融機関によるもの」と「社会福祉協議会(公的)によるもの」の2種類があります。

(1)民間金融機関のリバースモーゲージ
金融機関ごとに対象者や使い道、融資額などの条件が異なります。主な使い道のタイプは以下の3つです。

〇年金型: 定期的に一定額の融資を受け、日々の生活費の補填に充てるタイプ。
〇一括融資型: まとまった金額を融資限度まで一括で借入することができるので、自宅のリフォームやローンの完済などに充てるタイプ。
〇自由融資型: 限度額の範囲内で必要なときに随時利用できるタイプ(医療・介護費、レジャーなど幅広く活用可能。※事業・投資目的は不可)。

【メリット】
・自宅を担保にまとまった資金を借り入れでき、既存住宅ローンの返済にも利用できます。
・住み慣れた自宅にそのまま住み続けられます。
・毎月の支払いは利息のみのものと、利息を元金に算入するものとがあり、相続時には借入金として処理できます。

【デメリット】
融資限度額が低め: 評価額の50%〜70%程度に設定されることが多いです。
金利上昇リスク: 変動金利の場合、金利が上がると毎月の利息負担が増加します。
資産として残らない: 最終的に自宅を売却して返済するため、お子様に不動産を相続させることはできません。
担保価値の下落リスク: 地価の下落等で担保価値が見直された場合、融資限度額が減額されたり、途中で返済を求められたりすることがあります。

(2)社会福祉協議会(公的)のリバースモーゲージ
都道府県の社会福祉協議会が主体となり実施している公的制度で、正式名称を「不動産担保型生活資金」といいます。

【主な条件】
貸付目的:低所得の高齢者世帯に対する生活費の貸付対象世帯原則65歳以上で住民税非課税程度の低所得世帯(単身・夫婦のみ等)が対象で、不動産土地評価額がおおむね1,500万円以上の一戸建て(※マンションは対象外)になります。貸付限度額は土地評価額の70%程度(月30万円以内)で貸付利率は年3%または長期プライムレートのいずれか低い利率で、連帯保証人必要(推定相続人の中から1名選任)

【メリット】
低金利: 公的制度のため、金利が低く抑えられています。
高い信頼性: 地方公共団体関連の制度であるため、安心して利用できます。

【デメリット】
利用条件が厳格:世帯年収や物件条件(戸建て限定・土地評価額など)に制限があります。
同居制限:お子様との同居や、二世帯住宅への改築などは認められません。
手続きに時間が必要:相談から実際に融資が実行されるまで、一定の期間がかかります。
融資限度額が低額:融資限度額が土地の評価額なので、低額になる可能性が高い。
相続人の手続負担:借受人が亡くなった際、相続人が物件の売却手続き等を行う必要があります。

まとめ・アドバイス
どちらの制度も「住み慣れた家に住み続けながら資金を得られる」という共通点がありますが、「所有権を手放して家賃を払う(リースバック)」のか、「所有権を維持してローンを借りる(リバースモーゲージ)」のかという根本的な違いがあります。それぞれに一長一短がございますので、まずは今後の暮らしで「毎月いくら必要なのか」「いつまで今の家に住みたいのか」といったご夫婦のライフプランを整理してみてください。その上で、お近くの金融機関、不動産業者、またはお住まいの地域の社会福祉協議会などの窓口へ一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。

現在、田舎の実家で高齢の母が一人暮らしをしています。私が遠方に住んでいるため、なかなか直接会いに行くことができず、日々の体調や健康状態を心配しています。何かあってもすぐに駆けつけられる距離ではないため、できるだけ早く異変に気づけるようなサービスなどありますか。

一番安心なのは、ご近所の方と毎日会話ができるような地域のつながりを持つことですが、遠方ですと心配だと思います。
有料にはなりますが、警備会社の見守りサービスを利用されるのもひとつの手です。また、最近ではインターネットを使ったテレビ電話で顔を見て話せたり、トイレの使用頻度で生活状態を察知できるサービスなどもあります。
まずは定期的にお電話などでコミュニケーションを取っていただきながら、ご予算や生活スタイルに一番フィットする方法を選んでみてはいかがでしょうか。

現在、賃貸アパートに一人で暮らしている74歳の男性です。60歳前に入居してから家主さんとの関係も良く、このまま住み続けることはできそうなのですが、実は頼れる身寄りがおりません。 一番心配なのが、自分が亡くなった後のことです。葬儀や部屋の片付けなど、死後の手続きを行ってくれる家族や知人がいない状態です。生前のうちに、そういった亡くなった後の手続きや対応を支援・代行してくれるようなサービスや制度はあるのでしょうか。

人が亡くなりますと、関係者への連絡をはじめ、葬儀の取り仕切りや役所への手続き、病院代の精算、公共料金やクレジットカードの解約といった様々な作業が必要になります。さらに、葬儀の後も納骨やアパートの部屋の片付けなどもあります。
こうした亡くなった後の手続きや整理全般を、生きているうちに第三者に頼んでおく契約のことを「死後事務委任契約」と言います。これは相続とはまた別の契約ですので、身寄りのない方でも「自分の死後」に対する不安を大きく減らせるのが一番の特徴です。
ただし、この契約で「代行できること」と「代行できないこと」がありますので、実際に利用をご検討される際は、司法書士や弁護士や行政書士などの専門家を交えて準備を進めてみてはいかがでしょうか。

私は現在、築50年で10戸ほどのアパートを経営しているオーナーですが、万が一の際のリスク対策についての相談です。 現在、単身で高齢の入居者様が多くなっており、将来的に室内でお亡くなりになった場合の空室期間や、部屋の原状回復費用など、経営への影響が気になっております。 そういった事態に備えて、オーナーとして事前に取り組んでおくべき対策や、おすすめの備え(保険や契約上のルールなど)があれば教えてください。

入居者様が室内でお亡くなりになった場合、オーナー様にとって一番心配なのは経済的なリスクです。具体的な影響としては、家賃の滞納をはじめ、部屋の原状回復費用や残置物の処理費用などが挙げられます。
こうした事態に備える事前対策としては、まず保証会社を利用することや、契約更新などのタイミングで「死後事務委任契約」の有無を確認し、荷物の撤去手順を明確にしておくことが効果的です。
さらに、大きな備えとなるのが「孤独死保険(家主型)」への加入です。
これは、単身の入居者様が室内でお亡くなりになった際、オーナー様が被る損害を補償してくれる保険です。主な補償内容としては、特殊清掃や消臭・原状回復の費用、遺品整理の費用、そして次の入居者様が決まるまでの一定期間の家賃補償などがあり、再募集までの負担を大きく軽減できます。
ただし、補償の上限額や免責事項、自殺・事故・自然死といった死因ごとの扱い、あるいは告知義務の範囲などは保険商品によって異なります。加入にあたっては、詳細をよくご確認いただいた上で選ぶ必要があります。